第2回 自動車保険:車の貸し借りについて
よくある質問で、「友達に車を貸しても保険は効きますか?」というのがあります。基本的に自分が許可した人が運転する場合には保険は適用できます。しかし、気を付けないといけない点がありますのでご紹介致します。まず、適用しない場合の例として、Excluded Driverとしてポリシーに登録されている人が運転した場合。Excluded Driverとは、そのドライバーを入れる事によって保険を受け付けてもらえない場合や、高額の追加料金が課せられる場合ポリシーから除外した人のことです。例えば、16歳の息子を運転者として登録する事によって保険料がかなり上がってしまう為にExcludedとして除外したにも関わらず、運転して事故をしてしまった場合は保険は適用しません。
次に、まれに“Named Operator Policy”と言うタイプの保険があり、登録されている人しかカバーされないポリシーもあります。運転する人は全員保険に登録する義務のあるポリシーです。
他人に貸しても大丈夫と言う場合にも制限がある場合があります。登録者以外が運転した場合に対人対物のリミットを下げられる場合があります。“Drop Down Limit”と呼ばれ、登録外の運転者には最低リミットしか補償しない場合があります。大事故の場合には充分に補償されない恐れがあります。
上記に紹介したタイプの保険でなければ、自分の保険内容が他人が運転しても適用しますが、それでも気を付けないといけません。もしも他人が運転して大事故を起こしてしまい、リミットを超えるようなことになった場合、第一責任は運転者ですが、支払い能力が無い場合には貸した自分に責任が生じます。他人の事故で自分の人生が台無しになる恐れもあります。
結論として他人には車を貸さない、また自分も気軽に他人の車を借りないようにするのが良いと思います。アメリカ人よりも日本人の方が気軽に貸し借りしているように思われますが、かなり危険な行為です。どうしても必要な場合はレンタカーを利用すれば済むことで、レンタカー費用数十ドルの節約をしようとして数万ドルの実費になる恐れもあります。どうしても貸す、借りる場合には保険内容を確認しておきましょう。