第24回 地震後の処理について

1. 安全第一
自分自身と同居人に怪我がある場合には応急手当をし、必要な場合には911に通報して下さい。余震などに充分気を付け、水漏れ、ガス漏れ、漏電が無いか家全体を点検して下さい。漏れている場合には元栓を締めて下さい。ガスの元栓を締めるのにはレンチが必要だと思いますので、普段から用意して置きましょう。漏れている場合には専門の業者が修理するまでは使わないようにして下さい。家の外に壊れたガラスや破片が散らばっている場合には、通行人が怪我をしないように片付けるのもお忘れ無く。

2. 保険会社に連絡
安全確保ができましたら、地震保険の会社又はエージェントに連絡して下さい。連絡する前に大まかな被害状況を把握しておいて下さい。保険会社に報告をすると、通常2~3日以内に保険会社の調査員より連絡があります。即日来てくれる事は少ないので、数日間はお待ち頂く事になります。

3. 第二被害を防ぐ
被害を被った場合に、更なる第二被害を防ぐのは自分の義務となります。例えば、窓が壊れた場合には板で固定するとか、水漏れしている場合には元栓を締めるなど。第二被害を防ぐ努力を怠った場合には、その分の支払いに影響する事がありますのでお気をつけ下さい。窓が壊れたまま数日間放置すると、泥棒に入られるリスクもありますし、雨で家の中の物に被害が出る場合もあります。24時間サービスで応急修理をする業者がありますので、電話帳などで調べると良いでしょう。応急修理をした場合には必ずレシートなどを保管しておいて下さい。

4. 保険内容の再確認
地震保険で何かカバーされているか再確認しましょう。通常は家の修復費用は含まれていますが、免責が高く設定されているはずです。所有物の補償額もホームオーナー保険に比べると低いかもしれません。ホームオーナ保険に比べるとカバー内容に大きな違いがありますのでお気をつけ下さい。被害によって家に住めなくなった場合に仮住まいの費用がカバーされる保険もあります。しかし、金額に上限がありますので、ホテルに長期滞在する場合など金額が超過する恐れもあります。何が保険の対象になっているのか、どれだけカバーされるのかを保険証書でお確かめ下さい。

5. 被害を記録する
出来るだけ早い段階から被害のリストを作成して下さい。写真、ビデオなどを利用するのも良いでしょう。破損した物(特に高価の物)は、調査員が見るまでは捨てずに保管して置いて下さい。写真、リスト、レシートなどが全て揃っていると、クレームが早く処理されます。
 
6. 修理に掛かる
保険調査員が全ての調査を完了した後に、修理を始めることが出来ます。調査が完了する前の時点から修理業者を探すことをお勧めします。地震の場合多くの家がダメージを受けますので、業者が直ぐに手配できない恐れもあります。探す時には、業者がライセンス、保険、ボンドなどを保有する会社か調べましょう。災害後には怪しい業者も多く現れ、騙されるケースもありますのでご注意下さい。