第65回 不景気による無保険ドライバーの増加

景気が悪くなると色々な面で影響がありますが、自動車保険も例外ではありません。不景気になると自動車保険の加入率が低くなり、無保険状態の人が増加します。Insurance Research Council (IRC)のレポートによりますと、今後無保険者の数が急激に増えると予想されてます。IRCによりますと、失業率と無保険者率には大きなつながりがあり、失業率が1%上昇すると、無保険者率が0.75%強上昇すると言われています。

州によっても無保険者率は大きく違うようです。2007年の統計では、一番高かったのはニューメキシコ州の29%、一番低かったのはマサチューセッツ州の1%でした。ちなみにカリフォル二ア州は18%、ニューヨーク州は5%でした。今後はこの数字が上がるとの予想なので、カリフォル二ア州では5人に1人、更に悪化すれば4人に1人が無保険者となる可能性があります。

無保険者との事故に備えてUninsured Motorist Coverage(無保険者保険)があります。この保険に加入していれば、加害者が無保険だった場合にも自分の車の修理代(通常$3500まで、又は車輌保険の免責免除)と自分と同乗者の治療費などがカバーされます。小額の費用でこの保険が追加出来ますので、まだ加入していない場合には是非お勧めします。今後無保険者が増えると、この保険料金も値上がりするかもしれません。

無保険での運転は罰則が科せられますので、無保険状態で事故をした人が現場から逃げるケースもあります。もしも相手が逃げてしまって相手が特定できない場合には、無保険者保険で治療費はカバーされますが、車の修理費用はカバーされません。車の修理費用に関しては、相手が存在し更に無保険だと証明されないとカバーされません。相手がいたとしても無保険だと証明されるまでに時間がかかる事も多く、長期に待たされる事になります。そのような時に役に立つのが車輌保険です。Collisionカバーに加入されていると、過失に関係なく修理代をカバーします。免責(Deductible)を先に負担する事になりますが、相手が無保険だったと分かった時点で免責額も返金されます。

無保険者とのクレームをスムーズにする為に、無保険者保険、車輌保険の両方を加入する事をお勧めします。古い車で車輌保険はいらないという場合でも、無保険者保険だけは加入しておく事をお勧めします。