第17回 交通事故に備えて

事故に遭った場合の対応方法は以前にご紹介しましたが、今回は事故に遭う前の準備についてご紹介します。誰もが事故に遭うと慌てたり、パニック状態になり得ます。普段からの準備についてご紹介します。

事故の相手との情報交換する時の用紙とペンを車に保管しておく
保険会社から相手の情報を書き込む為の用紙をもらっていればそれを利用し、もし無い場合には自分で作成しましょう。必ず取る情報として、相手の名前、住所、電話番号(自宅、携帯、職場)、免許番号、保険会社名、ポリシーナンバー、車の車種、プレート番号、目撃者名、電話番号、事故現場の場所(ストリート名)などです。 事故処理をする上で、情報が充分にある時と無い時では処理する時間が大きく違います。忘れずに情報入手する為にも普段から車に用紙を保管して置いて下さい。ペンもお忘れなく。

使い捨てカメラを車に保管しておく
暗い場所でも撮れるようにフラッシュのついた使い捨てカメラの方が良いと思います。事故現場と双方の車のダメージの写真があると役に立ちます。出来れば違う角度から複数に撮って下さい。現像した写真は事故調査員に提出して下さい。お互いの証言だけでは判断できない事故でも写真があると有力な判断材料となることもあります。  

保険内容を把握する
事故に遭ってから自分の保険内容に気付く人がいます。事故後に保険でカバーされないことを知り、愕然とする人も少なくありません。どういう時にカバーされ、どういう時にカバーされないかを必ず理解するようにして下さい。自分の現在の保険内容の分からない場合にはエージェントに連絡し、理解できるまで説明を受けて下さい。保険内容は途中からでも変更可能ですので、不十分だと思った場合には変更して下さい。

普段から車の整備、点検をする
当然のことのようですが、タイヤが磨り減っていると急ブレーキの時に直ぐに停止出来ずに前方の車に衝突する可能性が高くなります。ブレーキも同様に磨耗していると直ぐに止まれません。前方車にぶつかるケースは車間距離が問題ですが、車が整備されていれば防げた事故も多くあります。日本のように車検がありませんので、定期的に車の点検をお忘れなく。

第二事故を避ける
事故を起こした後に車を動かさずにその場で停止していると、後続車から追突される可能性もあります。車が安全に動かせる状態であれば、交通の妨げにならない場所に移動して下さい。車が動かない状態であれば警察、レッカー会社に連絡して下さい。見通しが悪い時、夜などは特に気を付ける必要があります。発煙筒、反射鏡などで自分の位置を知らせるのも良いでしょう。

普段からの心得があれば事故の時にも焦らず行動ができます。事故に遭ってもするべきことが分かっていれば安心です。今日も一日安全運転で御願いします。