第39回 自動車保険:対人、対物補償のリミットについて
ご存知だと思いますが自動車を運転する際には対人、対物保険に加入する事が義務付けれています。各州毎に法律があり、カリフォルニア州のFinancial Responsibility法ではDMVに$35,000の現金又はボンドを積む、又は自動車保険に加入する方法があります。殆どの人は保険に加入する方法を選びますが、その場合の最低補償額は対人一人に付き$15,000.,対人一事故最高(相手が2人以上の場合) $30,000.まで、対物一事故に付き $5,000.となってます。この法律はかなり昔に設定され、現在ではこの最低リミットではとても充分だと言えません。入院、治療費の高騰は勿論の事、高級車も増え修理費も高額となってきています。小さな事故でもこのリミットを超えてしまう事が多々あります。一例として、最近玉突き事故を起こしてしまったケースでは、対人の支払い総額(治療費、慰謝料など)で$200,000強、車5台分の修理費などで約$50,000.(一台は全損)もかかりました。
加入した保険のリミットを超えるような事故を起こしてしまった場合には、超過分は全て自分で支払わなければなりません。その様な事にならない為にも是非リミットは高くしておきたい。どのリミットでも決して充分とは言えませんが、最低でも対人一人に付き$100,000.、対人一事故に付き$300,000.、対物一事故に付き$50、000.以上のリミットをお勧めする。一番お勧めする方法は、アンブレラ保険を追加して$1,000,000.以上のリミットを選ぶ事です。アンブレラ保険は以前にも紹介しましたが、自動車事故などで保険のリミットを超過した場合に適用します。
それでは、リミットを変更するとどのくらい保険料に影響があるのかをご紹介します。
Case1: 30代夫婦、車2台、フルカバー、優良ドライバー
リミット $15,000/30,000/5,000 年間保険料 $1554
$50,000/100,000/25.000 $1669
$100,000/300,000/50,000 $1732
$250,000/500,000/100,000 $1764
Case2:30代独身、車1台、フルカバー、事故歴2回
リミット $15,000/30,000/5,000 年間保険料 $1587
$50,000/100,000/25.000 $1741
$100,000/300,000/50,000 $1855
$250,000/500,000/100,000 $1957
上記の例のようにそれぞれのケースで上昇率が違います。リスクの高いドライバーが高いリミットを選ぶと上昇額も大きくなります。アンブレラ保険は自動車保険のリミット、台数、家の保険のLiabilityリミットなどによって料金が違いますが、年間$100~300ぐらいから加入できます。
少しの追加料金で大きな補償にでき、安心度もかなり違います。現在加入されている保険リミットを一度ご確認下さい。